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こんちには。てんぱぱです。

・ウッドショックの言葉は聞くけど詳しくわからない・・
・そもそもなんでウッドショックになったの?
・いつまで木材の高騰は続くの?

そんな疑問を解決できる記事です!
ニュースやTVで何度も取り上げられ報道されている『ウッドショック』。
この言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
実際に住宅を購入予定の方や住宅業界の方はウッドショックの動向を日々注意して見ていることかと思います。
本記事では、2021年になってから注目を集めるようになった『ウッドショック』について、原因と併せて解説します。
これから住宅を購入する予定の方や、住宅業界に興味をお持ちの方は是非ご覧ください!
※本記事は5分で読了できます
ウッドショックってなに?


最近よく耳にするウッドショックってなんなの?

ウッドショックは木材価格の高騰のことですよ。

ふーん。なんかオイルショックと似た呼び方だね~。
2021年3月頃から始まった木材価格の高騰のことを1970年代に発生した「オイルショック」になぞらえて「ウッドショック」と呼ばれている。 建築用木材の供給が需要に追いつかないことを起因しており、大きな混乱が生じている。
ウッドショックは住宅の購入予定者や住宅関連メーカーなどの建設業界にも大きな打撃を与えました。
住宅を建てる場合に使用する木材が2021~2022年現在不足状態に陥っており、価格高騰に繋がっています。
経済産業省の調査における、木材・木製品・林産物全体の輸入物価指数が以下になります。

木材の輸入価格が2021年に入ってから急上昇していることがわかります。
2022年に入り、集成材や製材は下落傾向にありますが、合板や丸太は少しずつ上昇傾向にあり、いずれにしても、大幅な下落は見込めていない状況です。
●集成材
小さく切り分けた木材を乾燥させ、接着剤で組み合わせた人口の木材。
●製材
木を建材や土木資材、木工材用にサイズ通りに挽いた木材製品。
●合板
木材を薄い連続した板に切り取った単板を重ね接着した木の板。

なるほど、木材の輸入価格が高騰しているのね。

様々な要因が重なって、かつてない価格になっているんです。

国内の木材はどうなっているの?

ウッドショックの原因にも関わるところなので、併せてご説明していきます!
ウッドショックが起こった原因3つ
ウッドショックが起きた原因について詳しく解説していきます。
原因の前に日本の木材事情について少しご説明します。
日本の木材自給率について
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ウッドショックの背景には、日本の木材自給率の低さがあります。
日本の木材自給率は4割程度で、6割をカナダやロシア、スウェーデンといった国からの輸入木材に頼っています。
日本は戦時中に軍事物資不足を補うために大量の木材が必要となり、これを満たすために森林伐採を推し進める必要があったのです。
さらに、戦後の住宅需要ひっ迫による更なる伐採促進により国内の木材は減少しました。
このような状況の中、海外からの輸入に頼るようになったのです。
また、国内の林業従事者の減少により人手不足にも陥っており、林業の衰退も加速しています。
そのため、木材自給率の急激な回復は望みにくい状況にあるのです。

木材自給率は上昇傾向にはありますが、まだまだ輸入材に頼ざるを得ない状況です。

日本には立派な杉があるのに・・・

木材は植林から市場に出るまで30年以上の時間を要します。これも早急な回復が望めない理由になります。

30年・・改善には大規模なプロジェクトが必要なんだね。
このように輸入に頼っていた日本は深刻な木材不足と木材価格の高騰に苦しむことになったのです。
それでは、なぜ輸入していた木材は不足と価格高騰に転じたのか。
その背景には2019年12月初旬に、中国で感染者が報告された新型コロナウイルスが大きく関わっています。
ウッドショック原因①:アメリカや中国における木材需要の高まり。
ウッドショックの発端となったのは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によるものです。
アメリカや中国では、新型コロナウイルス対策としてリモートワークが推奨されています。
その結果、自宅のリフォームや郊外で新築住宅を購入する動きの加速に繋がりました。
また、政府が金融緩和を実施し、住宅ローン金利が大幅に下がったことも、住宅需要の増加に拍車をかけました。
このアメリカや中国の住宅需要の増加によって、世界的に木材の需要も増加し、木材価格の高騰が起きたのです。
前述したように、日本は木材の6割近くを輸入材に頼っていますので、国内の木材価格の高騰は避けられない状況に陥りました。

アメリカの低金利政策についてはニュースで見て知ってたよ。

住宅需要=木材需要の増加に繋がったんですね。
ウッドショック原因②:製材工場の稼働率の低下。
ウッドショック2つ目の原因は製材工場の稼働率の低下です。
新型コロナウイルスにより、海外の林業労働者は減り丸太の伐採量が減ってしまいました。
さらに、政府のコロナ対策として営業や外出にも制限がかかり、製材工場の稼働率が一時的にガクッと下がり、住宅需要の増加に供給面で対応できなくなってしまったということもウッドショックの原因の一つになります。
通常は、24時間体制で動かし続けている製材工場も多いため、一時的な生産制限が供給不足に陥ってしまったのです。

林業従事者の不足は日本でも大きな問題になっています。

林業は高齢化が進んでいるんだよね。
ウッドショック原因③:コンテナの不足。
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ウッドショック最後の原因はコンテナの不足によるものです。
コロナ禍による巣ごもり需要の増加によって世界的にインターネット通販が急増し、流通が圧迫したことにより、コンテナ不足に陥りました。
コンテナ不足によって、これまで運ぶことができていた木材を日本まで運ぶことが厳しい状況になってしまいました。
加えて、コンテナ不足によるコンテナ運賃の急騰。さらにコンテナ運賃の急騰による海上輸送費の高騰という芋づる式に木材価格の高騰要因が増え続けてしまいます。
このように、ウッドショックは日本特有の木材事情を背景に新型コロナウイルスによって複合的な要因が重なり引き起こされてしまったのです。
国内産の木材はどうなっているのかというと、急激な輸入材の不足に生産と供給が間に合わず、輸入材に引っ張られる形で国内の木材価格も高騰しました。
いつまでウッドショックは続く見通し?
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ところでウッドショックはいつまで続くの?

結論からいうと、終息の見通しが立っていません。

そ、そんなぁ。夢のマイホームが・・

大丈夫です。日々新しい情報を入手することで適切な行動を取っていきましょう!
住宅の購入希望者や住宅業界で働く人にとって、ウッドショックの行く末は死活問題。
木材の不足や価格高騰によって、新築住宅の建築棟数が減少したこともあり、世界的にみると一時的に木材マーケットの価格は落ち着きを取り戻しました。
しかし、これはあくまで短期的な現象であり、長期的にみると木材利用の促進が進んでいることもあって、ウッドショックの影響は続くことが予想されます。
木材を使用するほとんどの会社がウッドショックの影響を受けています。
『木材を確保できない』
『契約しても建築出来る目処がつかない』
『工期が大きく伸びる』
このような影響が出ている住宅会社も出てきているのが現状です。
木材価格の高騰によって、住宅購入価格が数百万円単位で上がる可能性もあります。
『家は欲しいと思った時が買い時だ・・・!』
確かにそうです。
しかし、時代と共に変化する住まいのあり方。
先行き不透明な今、慎重に住宅購入を検討していきましょう。
購入するタイミングは最新情報を入手してから行動することで納得のいくベストな時期を掴むことが出来るかと思います。
【まとめ】住宅購入を希望する方は最新情報の入手に努めよう!
海外では新型コロナウイルスの終息の兆しが見え始めました。
しかし、リモートワークが定着し建築ラッシュが続くことやロシアのウクライナ進行によるロシアからの木材輸入規制からくる第二次ウッドショックも懸念されており、今後も木材は高騰し、住宅の値段が上がっていくと予想されます。
住宅購入希望者は、ウッドショックの最新状況を調べたり、実際に住宅メーカーに問い合わせてみたりして、新しい情報の入手に取り組んでいきましょう!

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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